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Mimblewimble系プロジェクトのマネーサプライ

早見表

Grin BEAM
ブロックタイム 1分 1分
ブロックリワード 60Grin 100BEAM
半減期の有無 無し 有り
発行上限 なし 2億6千3百万

BEAMのマネーサプライ

BEAMはビットコインと同じくブロックリワードとして発行される新規コインが4年毎に半減していく仕組みです。ブロックリワードに開発者報酬が含まれているのでZcashモデルを想像すると分かりやすいでしょう。ただし、Zcashの開発者報酬報酬合計は全排出量の10%ですが、BEAMは12%です。

BEAMのEquihashをPoWアルゴリズムとして採用しており、ブロックタイムは1分、ブロックリワードは100 BEAMです。

Note

1BEAM=100,000,000Groth 半減期は133年間に33回あり、発行上限は262,800,000 BEAM(=26,279,999,976,873,600 Groth)

BEAMにはプレマインコインは存在しないのでローンチ時に存在するコインはゼロです。

ブロックリワードは最初の5年間、マイナー報酬とTreasury報酬に分けられ、後者が開発者報酬に該当します(※以下開発者報酬で統一)。

マイナー報酬と開発者報酬[BEAM]

ブロック報酬 マイナー報酬 開発者報酬
1年目 80 BEAM 20 BEAM
2~5年目 40 BEAM 10 BEAM
6年目 25 BEAM 0 BEAM
以降 半減期に従う 0 BEAM

※開発者報酬は5年間のみ。それ以降はゼロ。

Image

開発者報酬報酬の内訳は更に上の図が示すように、投資家(35%)、コアチーム+アドバイザー(45%)、ファウンデーション(20%)と分かれており、月毎に分配される仕組みになっています。

排出曲線[BEAM]

Image

総排出量の90%は最初の13年間に排出されます。

排出スケジュール表[BEAM]

year from launch groth reward_groth treasury_groth beam per block beam per year to treasury supply treasury total treasury share beam emitted emitted per year inflation per year
2019 0 5,256,000,000,000,000 10,000,000,000 1,051,200,000,000,000 100 52,560,000 10,512,000 52,560,000 10,512,000 20.00% 20.00% 20.00% N/A
2020 1 2,628,000,000,000,000 5,000,000,000 525,600,000,000,000 50 26,280,000 5,256,000 78,840,000 15,768,000 20.00% 30.00% 10.00% 50.00%
2021 2 2,628,000,000,000,000 5,000,000,000 525,600,000,000,000 50 26,280,000 5,256,000 105,120,000 21,024,000 20.00% 40.00% 10.00% 33.33%
2022 3 2,628,000,000,000,000 5,000,000,000 525,600,000,000,000 50 26,280,000 5,256,000 131,400,000 26,280,000 20.00% 50.00% 10.00% 25.00%
2023 4 2,628,000,000,000,000 5,000,000,000 525,600,000,000,000 50 26,280,000 5,256,000 157,680,000 31,536,000 20.00% 60.00% 10.00% 20.00%
2024 5 1,314,000,000,000,000 2,500,000,000 0 25 13,140,000 0 170,820,000 31,536,000 18.46% 65.00% 5.00% 8.33%
2025 6 1,314,000,000,000,000 2,500,000,000 0 25 13,140,000 0 183,960,000 31,536,000 17.14% 70.00% 5.00% 7.69%
2026 7 1,314,000,000,000,000 2,500,000,000 0 25 13,140,000 0 197,100,000 31,536,000 16.00% 75.00% 5.00% 7.14%
2027 8 1,314,000,000,000,000 2,500,000,000 0 25 13,140,000 0 210,240,000 31,536,000 15.00% 80.00% 5.00% 6.67%
2028 9 657,000,000,000,000 1,250,000,000 0 12.5 6,570,000 0 216,810,000 31,536,000 14.55% 82.50% 2.50% 3.13%

※以下略

beam supply schedule - Google スプレッドシート

参考文献[BEAM]

Grinのマネーサプライ

Grinのブロックタイムは1分であり、ブロックごとに60Grinが排出されます。ビットコインやBEAMとは異なり、半減期はありません。常に60Grinが発行されます。

後述の排出スケジュールを確認すれば分かりますが、新規排出量/流通量が10%を下回るのは10年後であり、4%になるのは25年後です。2%まで下落するには50年を要します。EthereumやEOSが一桁台のインフレ率であることを考えると、高インフレ率が続く期間が長いと言えます。

Grinの排出スケジュールはビットコインやEthereum, Moneroとも若干異なるものになっています。

Image Annual Emission rate vs Year | line chart made by Bobby_digital | plotly

こちらの図のように最初の10年はビットコインの排出スケジュールに似ているのですが、Grinの新規発行量はゼロにはなりません。

MoneroにおけるTeil Emissionに似ています。Moneroは2022年までのブロックリワードは逓減していくのですが、それ以降は0.6XMRに固定されます。ゼロにせずに0.6XMRのブロックリワードを維持する理由は、「Moneroでは可変ブロックサイズを採用しているため(※大幅なブロックサイズ増大にはペナルティがあります)、トランザクション手数料は低くに抑えられやすい設計になっているため、マイナーへのインセンティブを確保してブロックチェーンをセキュアにするため」です。ただし、排出スケジュールにおいてMoneroとGrinは大きく異なっており、MoneroはTeil Emissionが開始する2022年にはインフレ率は0.87%となります

※一方で、「新規発行量が多いからコインの価値が下がりやすい」という言説には注意が必要です。なぜなら排出スケジュールは既に公開されており、この情報を織り込んだ価格で市場で成立するためです。排出スケジュールの変更のようなサプライズがない限り、効率的な市場においては、「毎ブロックごとにブロックリワードが供給され続けるからコインの価値は下がり続ける」が成立するかは少なくとも不確かです。

Grinがコインを新規排出し続ける理由

まず第一にGrinはStore of Valueよりも、実利用されるコインを志向していることを理解する必要があります。

  1. 排出量が一定であっても、新規排出量が流通量に占める割合はブロック毎に逓減していくため価値の希釈という意味では大きな問題が生じない
  2. 秘密鍵の紛失等で失われたコインの流通分を補填する意味合いがある
  3. コインをただ保有するのではなく実際に使うことを促進する
  4. 手数料のみに依存するのではなく、チェーンのセキュリティに貢献するマイナーにインセンティブをプロトコルレベルで提供するため
  5. 重要なのは恣意的に変更できない排出量であって、排出が止まらないことではない
  6. Store of Valueのためのコインや手っ取り早く金儲けをするためのコインは他にもある(からGrinがそれを担う必要はない)
  7. GrinはMimblewimbleのシンプルな実装。必要であればConfidential assetsを利用して別の排出スケジュールを持つアセットを作れば良い

排出スケジュール表[Grin]

Month Year Date Blocks Reward/block Reward/qtr Total supply Inflation
3 1 Mar 2018 131,400 60 7,884,000 7,884,000 400.0%
6 1 Jun 2018 262,800 60 7,884,000 15,768,000 200.0%
9 1 Sep 2018 394,200 60 7,884,000 23,652,000 133.3%
12 1 Dec 2018 525,600 60 7,884,000 31,536,000 100.0%
15 2 Mar 2019 657,000 60 7,884,000 39,420,000 80.0%
18 2 Jun 2019 788,400 60 7,884,000 47,304,000 66.7%
21 2 Sep 2019 919,800 60 7,884,000 55,188,000 57.1%
24 2 Dec 2019 1,051,200 60 7,884,000 63,072,000 50.0%
27 3 Mar 2020 1,182,600 60 7,884,000 70,956,000 44.4%
30 3 Jun 2020 1,314,000 60 7,884,000 78,840,000 40.0%

※以下略

Grin Supply - Google スプレッドシート

参考

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